志賀高原インタープリターの思い出/大森弘一郎

 今日は皆さんと大沼池を通って四十八池へ。登山口までシャレークリスチャニアの車で送って貰います。山を通り抜けたら、向こうの前山まで車のお迎えがあることになっているので安心です。  

 途中のお花畑は素晴らしい。多分マルハナバチでしようアザミの蜜に夢中です。でも花粉を運ばない昆虫が花の下には捕まっています。厳しい昆虫の世界です。

ガクアジサイのようなのはツルアジサイ。花びらのようなのは虫を呼ぶ役目で、中の小さい目立たない所に本当の花があります。

 大沼池に行く旧道は鬱蒼として今日の入り口にぴったりです、不思議な変形樹が一杯です。

神秘的な色の大沼池ですが、火山の河口に出来た湖で酸性が強くて魚が住めないから、ということは知らない方が良いかも。

四十八池の池溏の数は48以上とか。その池の一つ一つが違うのだからたまらないです。

 これは食虫植物のモウセンゴケです。草が虫をむしゃむしゃ食べるとは。本当は包んで溶かすの ですからもっと怖い。

この池に生えているのはミヤマホタルイのはずです。

ワタスゲをこのように美しく写せるのは、カメラか腕か。

水中でも水の外でも同じ姿で生きていられるのはなぜでしょう。この下にサンショウオの卵のあったことがあります。

彼のねらっているのは、ヤゴかトンボか。

ここではトンボが手に止まってくれます。

渋池でヤゴがトンボになろうとしているところに出会いました。1時間ぐらい離れられなかったのですが、前山のリフトの最終時間があってあきらめました。

下に着いたら関さんの車のお迎えで奥志賀へ、贅沢ですね。

次の日はシナノキコースヘ、途中ゲレデを横切りますが切り開かれたゲレデも格好のお花畑になってくれています。ここは日が良く当たるからです。

だからヤマオダマキのような美しい花に出会えます。この角の奥に蜜があり、口の尖った虫だけそれをなめることができます。何年かかったのか花と虫の共進化の賜物です。

シナノキの大樹には満足、この周辺は実は人の手の入った2次林なのですが、ところどころ母樹としてか残された大木があります、次はどこかで自分達の大樹を発見したいと子供たちと企みの約束をしました。

ツバメノオモトも立派です。木の根本に頑張っていました。なぜ紫色なのでしようか、鳥達にまだ食べてはだめだよと教えているのでしょうか。

トーテムポールが出来ました、どうなっているかよく見てください。

信大の自然教育園の奥に入るとヒカリゴケの洞窟があります。苔の葉緑素の表面に薄い膜があるだけなのだそうですが、手にとって見た訳ではありません。

この花は珍しいのだそうです、名前は忘れました、下ばかり向いているのです。下からも撮って見ました。どうやって写したか判りますか、もしかしたら世界始めての方法かも知れない。

これはギンリヨウソウに似ているけれど違います。ただ葉緑素のない寄生植物です。珍しいものが次々に現れます。

この志賀山の麓は溶岩流が流れて出来た所のはずです。双子岩に行く途中のこの岩の層は何でしようか、いまだに謎が解けないのです。

ここの花は限りなく美しいのです。多分クルマユリです。

ほらほら、たか君の手にとまって飛ぼうとしません。

これはまた別の日のこと、大滝(オオゼン)に行きました、雜魚川が下流になるとこんな滝になっています。

雜魚川にこんなに立派な滝があることを知っていますか、三段の滝といいます。この周りはぶなの原生林です。どうしてこのような滝が出来たのでしようか。ここは数百万年昔は日本海の海底で、海底火山の噴煙が積もってグリーンタフという緑色の硬い岩を作りました。だからといってこの滝のなぞは解けません。

グリ−ンタフの色が良く判ります。海の底が隆起しながら、周りが侵食されて出来た底だと言うことになります。

これは信州大学の資料館で見つけました、山にあるハイマツはこのホシガラスに種を運んでもらわないと拡がって行けません、そのホシガラスをやっと剥製でゆっくり見ることが出来ました。大きさははととすずめの間ぐらいです。

これは夕べのミニトークの情景です、こんなことを毎晩やりました、来年も。

これで今回は終わります。5月の四十八池は雪に囲まれた幽玄な素晴らしい世界です。10月の紅葉の岩菅は見事なものです。次回は山でぜひお会いしましょう。