調査内容
調査地
調査地は中央アルプス駒ケ岳および三沢岳周辺です．
①－③の調査地点は多様な植物群落を含むように選びました．
④－⑥の地点は標高の異なる3つのピークを選びました．高山植生モニタリングの世界的プロジェクトであるGloria（Global Observation Research Initiative in Alpine Environments）を参考にしました．ここでは、異なる標高のピークに調査地を設けることになっています．
- 寒冷地特有の地形とそれに対応した植物群落が見られる．寒冷地では、土壌の凍結・融解作用によって土壌が動き、地表面に幾何学的な模様（微地形）ができることがある．こうして形成される模様を構造土という．そこには不安定な土壌に対応した植生が見られる．
- 人為的踏圧のため裸地が広がっている．現在はロープが張られ入れないようになっており、少しずつ植生が回復している．先駆的に定着する植生が見られる．
- 大きな岩塊からなる斜面で、主にハイマツが優先した植生が見られる．
- 三沢岳手前の小ピーク 2,676 m
- 三沢岳のピーク 2,845 m
- 島田娘を超えた稜線上の小ピーク 2,711 m
- 写真による調査区の記録
→サイト1 →サイト2 →サイト3
→サイト4 （足場が悪く植生調査は休止しました）
→サイト5 →サイト5北東 →サイト5南東 →サイト5北西 →サイト5南西
→サイト6 →サイト6東 →サイト6西 →サイト6南 →サイト6北
調査内容
環境条件の測定
調査地の地温を自記式温度測定器サーモレコーダーを用いて測定します．植生調査
各地点にを1m四方の調査区を16個作り、次の項目を記録します．- 植被、礫、地衣類、コケで覆われている割合
- 植物の種名と被度
- 1m×1mの方形区をさらに0.1mきざみに区分し、その中に出現する植物の種名
- 大型動物による採食があれば採食の程度
＊その他にも面白そうな調査があれば、組み合わせて行いたいと思います．