自然学ツアー(三陸現地講座)

 これまで行った 現地講座・自然学ツアーはこちらをご参照下さい
 この活動・自然学ツアー(三陸現地講座・観察会の実施)について

お知らせ 2018年も楽しい講座・実施します 三陸現地講座・始めよう!地元学

今年も2回「三陸現地講座・始めよう!地元学」を企画しました。 7月は南部北上帯の地質に詳しい鎌田耕太郎先生に、地質観察のご指導をお願いします。 そして10月には森林インストラクター・樹木医で植物観察のプロである石井誠治さんに、植物や植生の観察の楽しみを教えて頂きます。
内容や日程について、関心のある方、疑問のある方は、なんでもお問い合わせください。たくさんのみなさんのご参加、お待ちしています!
スタッフをお願いできる方、現地でお手伝い頂ける方なども随時募集中。地元の魅力を再発見してみたい方、観察の手法を学んでみたい方などもお問い合わせ下さい。一緒に活動致しましょう!

2018年7月14日~16日 石巻~牡鹿半島~雄勝周辺
「牡鹿半島・雄勝を探る/巡る 2億年・地球の旅」

 鎌田耕太郎先生にご案内頂き、地質・地形をじっくり観察します
 ← 日程と行程など実施要領・観察ポイントのご案内はこちらから

2018年10月13日~14日 栗原~気仙沼周辺
「樹木ハカセと森の観察をしよう!」

樹木ハカセ・石井誠治さんにご指導頂き、森や植物観察をします。五感すべてとアタマを使って世界を広げましょう。
 ← 日程と行程など実施要領・参加申し込みなどはこちらから

魅力あふれる三陸の地元学・貴重な植物、珍しい観察サイトがたくさんあります

南三陸地域、北上山地南部(南部北上帯)は地球の歴史と日本列島の成り立ちを考える上で「ものさし」となる重要な地帯であり、日本地質学のメッカとも言える場所です。
北上山地や三陸海岸はどのようにしてこのような地形になったのか、どんなところに谷が入っているのか、また、いつも通っている道路や鉄道がどうしてここにできるのか...  気仙沼湾や大船渡湾は細長くて深いのに、広田湾はどうして丸い形をしているのでしょう。
本吉から志津川にかけて、海からなだらかに平らな土地が続いているのに、唐桑半島・大船渡から北の海岸は断崖が続きます。
・・地質は地球の歴史・地域の成り立ちを語ります。地質・地形、その変遷を考えていくと、これらのことをおもしろいように読み解いていくことができるのです。
そんな自然と人間の歴史の一コマを、ご自分の足で歩き目で見ながら、体験しませんか。
山の自然学クラブでは、2012年から2014年にかけて、この地域の第一人者のおひとり、弘前大学教育学部の鎌田耕太郎先生と一緒に、地層や化石を観察する自然学ツアーを実施しました。その後継続的に自然学講座、観察会などを企画しています。 これからも地域の魅力を掘り下げる行事を実施して参ります。

これまで開催した自然学ツアー(現地講座)の内容

2017年6月3日~4日 講師:石井誠治先生
三陸のフシギを感じる自然学「石井先生と森の探検をしよう!」
樹木ハカセ・石井誠治さんにご指導頂き、植物観察を楽しむ現地観察会を実施
日程と行程・見学内容  ハマナデシコの植栽もしました(ブログ)
○ 緑の美しい ツツジの花咲く徳仙丈山にのぼって観察!
○ 農地やその周辺の明るい場所にある植物
○ 森と日本人の暮らしの関わり/身近な自然と草花の観察
2017年9月16~18日 講師:鎌田耕太郎先生
「地形と地質の関係がわかると地域がわかる!実践しよう」
気仙沼~室根・千厩にて、三陸現地講座を実施 
日程と行程・見学内容
○ 鹿折金山:自然金最大級といわれる「モンスターゴールド」が採掘された金山
○ 千厩が高原であること、室根山がきれいな形をしていて高いわけを考える
○ 折壁~矢越の地形から大川の流れ方を観察し、解説します
○ 気仙沼市内にたくさんある鍾乳洞を探検しよう!化石もあるかも

2016年

2016年7月23~24日 講師:鎌田耕太郎先生
「化石たくさんの岩海岸と白い砂浜の違いは? ~気仙沼大島で、地質・地層・化石探検をしよう!」
気仙沼大島にて、三陸現地講座を実施 
日程と行程・見学内容
参考:2013年4月の現地講座報告(29日に気仙沼大島を見学)
○ 龍舞崎:浅い海~河口周辺にみられる生き物の化石を観察
○ 十八鳴浜:ここだけに特別な砂粒とはどんなもの?
○ 気仙沼大島で見られる、魚竜が栄えた2億年前・ジュラ紀の地層~その後に続く1億4千万年前頃・前期白亜紀に堆積した地層を観察
2016年8月27日~28日 講師:石井誠治先生
三陸のフシギを感じる自然学「樹木ハカセ・石井先生と森の探検をしよう!」
(女川~雄勝・志津川~)気仙沼にて 樹木ハカセ・石井誠治さんにご指導頂き、植物観察を楽しむ現地観察会を実施
日程と行程・見学内容  当日のご報告(ブログ)
○ 大きな樹木が多い岩倉神社の参道並木や森、徳仙丈山上部で秋の植物を観察
○ 農業用のため池・菖蒲沢ダムとその周辺の明るい場所にある植物
○ 森と日本人の暮らしの関わり/身近な自然と草花の観察
2016年11月13日 講師:鎌田耕太郎先生
ナウマン博士も歩いた! 日本研究のふるさと・南三陸で、地質・地層・化石探検をしよう!
南三陸・歌津周辺にて三陸現地講座を実施 
日程と行程・見学内容  当日のご報告(ブログ)
○ 歌津で半島部(東側)から内陸側(西側)にむけて順番に観察できる 約2億6千万年前~の地層とそこに見られる化石、海底での地層のでき方を観察
○ ナウマンが発表した皿貝の二枚貝(モノティス)化石産地の観察
○ 現地保存されているギョリュウなどの化石を観察

2015年

2015年6月6日~7日 講師:鎌田耕太郎先生
「地球の成り立ち・大地は動く ~地質探偵の体験をしよう!」
三陸現地講座(登米~気仙沼周辺)を実施 
日程と行程・見学内容  当日のご報告(ブログ)
○ 縄文時代、仙台平野~北上盆地が花巻くらいまで海だった痕跡を地形と地質(堆積物・化石)、遺跡(貝塚)から観察
○ 2億年以上前の地層(岩)の観察。アンモナイトやギョリュウ、生痕化石を観察
○ 気仙沼湾の成り立ちと大川の干潟、一景島の化石観察
2015年7月26日 しおかぜ観察会 気仙沼・御伊勢浜周辺
当日のご報告(ブログ)
○ 砂浜やハマヒルガオなど海岸植物の回復状況を観察。種子採取も実施
2015年9月12日~13日 講師:石井誠治先生
森のたんけん隊「ここから始まる~植物ってこんなにおもしろい!」
三陸現地講座(気仙沼・徳仙丈山~波路上・本吉地区)にて実施 
日程と行程・見学内容  当日のご報告(ブログ)
○ 樹木ハカセ・石井誠治さんにご指導頂き、植物観察を楽しむ現地観察会を実施
○ 徳仙丈山の美しい渓流と周辺に広がる明るい混交林
○ 森と日本人の暮らしの関わり/身近な自然と草花の観察

2014年

2014年7月11日~13日 早池峰・根田茂~釜石~大船渡~陸前高田~気仙沼
三陸現地講座(釜石~大船渡~陸前高田~気仙沼周辺)を実施
講座の日程と行程・内容
○ 早池峰構造帯(早池峰複合岩体)の超塩基性岩の蛇紋岩や角閃岩
○ 北上山地の基盤ともいえる氷上花崗岩とシルル系との不整合面や石炭系
○ 河原の観察 ~氷上山・玉山金山 ~唐桑・御崎で三畳紀の地層観察

2013年

2013年4月27日(土)〜 4月29日(月・祝) 本吉~気仙沼・気仙沼大島周辺
三陸現地講座(本吉~気仙沼・気仙沼大島周辺)を実施
講座の日程と行程・内容

2012年

2012年6月1日(金)〜 6月3日(日) 一ノ関~気仙沼、唐桑半島
第2回三陸現地講座(一ノ関~気仙沼、唐桑半島)を実施しました
講座の日程と行程・内容
写真レポート(1日目・6月1日)(2日目・6月2日)(3日目・6月3日)
2012年4月7日(土)〜 4月8日(日) 北上川河口~志津川・歌津
第1回三陸現地講座(北上川河口~志津川・歌津)を実施しました
講座の日程と行程・内容
写真レポート(1日目・4月7日)、  (2日目・4月8日)
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自然学ツアー(三陸現地講座・現地見学会)の連続実施について

山の自然学クラブでは、自然を深く識り、自然に親しむためにこれまで行ってきた講座事業やインタープリター活動、指導員養成プログラムを活用して、北上南部・南三陸地域において現地講座(エクスカーション・シンポジウム等)を連続的に企画・実施しています。ハードや施設に頼らなくても実施していくことのできる、屋外での自然観察会の実施により、地域の自然のすばらしさを実感できるような取り組みを、これからも積極的に行っていきたいと考えています。
地元の自然・資材と共生して発展してきた伝統産業や文化を大切に、現地団体や教育者などと協働しながら、継続的に実施していきます。自然を生かした地域振興をはかっていく契機・一助となることを願って「三陸ジオパーク」の取り組みや「三陸復興国立公園」構想を視野に入れて活動します。
2012年より、まずは会員を中心に小規模のツアーを実施することでケーススタディとします。そして徐々に、現地講座の資料や、企画の実施時に得た現地の状況等、様々な情報を積み重ねて公開していきたいと考えています。

この地域の自然に関するお問い合わせ、歓迎致します。可能な範囲で現地の自然環境について、また、現地で活動されている団体/個人等についての情報提供をさせて頂きます。豊かな自然を実感し楽しむため、多くの方がこの地域を繰り返し訪れるようになってくれるようになることが、私たちの活動目標です。

三陸復興国立公園 について

環境省の中央環境審議会で検討が進められていた「三陸復興国立公園」は、三陸地域の陸中海岸国立公園をはじめとしたいくつかの自然公園を、東北の特徴を活かした新しい「三陸復興国立公園」として再編成する構想です。2013年5月、陸中海岸国立公園に青森県八戸市蕪島から階上町に至る海岸と階上岳が編入され、新たに三陸復興国立公園として指定されました。
 → 環境省ホームページ 三陸復興国立公園の創設を核としたグリーン復興のページ

三陸ジオパーク について

三陸ジオパークは2013年9月に日本ジオパークとして認定されました。エリアは青森県八戸市から岩手県の沿岸を縦断して宮城県気仙沼市まで。南北約220 km、東西約80 kmの広大な地域が含まれています。北上・三陸地域は北上山地最高峰の早池峰山を境に、北部北上帯/南部北上帯に分けられます。この地域は日本の地質を考える上での「ものさし」となる重要な地帯であり、日本地質学のメッカとも言える場所です。多くの化石が見られることでも知られています。
 → 三陸ジオパーク オフィシャルWebサイト

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